市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第36話】
『ベーコンと、あめ玉の話』
前の回で話した、私が、お風呂でなめるあめ玉は、おっかとパパが買ってきてくれました。おっかが買ってきてくれたあめ玉は、ももの味のあめ玉と、キラキラしていて、玉の形をしていないあめです。パパが買ってきてくれたあめ玉は、前の回で話した、冷たくないけれど、かき氷みたいな、大きくて、まんまるのあめ玉と、おっかが買ってきてくれた、キラキラのやつに、私は似ているなと思うようなやつで、だけど、こっちは、丸いあめ玉です。私が、お風呂でなめるあめ玉がほしい、と言ったときに、おっかもパパも、そこにいたから、ふたりとも、あめ玉を買ってきてくれました。だから私は、急に、「あめ玉持ち」になりました。
私は、そのたくさんのあめ玉を、お菓子の置いてある場所に移動しようと思いました。あめ玉の袋を持ったら、そこにあった、「なにかの素」みたいな、おかずを作るものみたいなやつの袋まで、一緒に持っていきそうになりました。どうして私が、その袋が、あめ玉の袋ではなく、「なにかの素」の袋だと思ったのかというと、その袋は、裏面になって置かれていて、そこに、その「なにかの素」を使ったレシピが書かれていて、その料理の名前に、「ベーコン」と見えたからです。だから私は、近くにいたおっかに、おかずに使う「なにかの素」みたいなやつまで、お菓子のところに持って行っちゃうところだった、と笑って話そうと思いました。だけど、よく見たら、その、ベーコンを使ったレシピが載っている、「なにかの素」みたいなやつだと思った袋は、パパが買ってきてくれた、かき氷みたいなあめ玉じゃない方の、あめ玉の袋でした。
私は、あめ玉の袋に、ベーコンを使った料理のレシピが載っていることに、びっくりしました。あめ玉と、お肉だからです。だから、おっかに、あめを料理に使うんだって、と話しました。そうしたら、長い間、我が家のご飯を作ってくれているおっかも、びっくりしていました。私は、あめ玉が、直接、口に放り込まれないこともある時代なんだなと思いました。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。