市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第37話】
『筒井道隆のフタの話』
私は、この前、暑かったので、「あっつい」と、声に出しました。それで最近、一度「あっつい」と言うと、そのあとに、「つい」や「つつい」が、止まらなくなるようなことが起こります。止まらなくなる、というほどではないのですが、
あっついついつついついつついついつい…
みたいな感じです。「あっつい」のあとに、「つい」や「つつい」を続けると、リズミカルな感じになって、心地よくて、「つい」や「つつい」を、ひとつやふたつだけでは、止めることがむずかしくなるのだと思います。カスタネットとか、タンバリンを、一度だけたたいて終わりにすることがむずかしくて、なんだかリズムをとってしまう、みたいな感覚に似ているのかもしれないな、と思います。そして、私の「つい」や「つつい」は、私が「つい」や「つつい」を言い始めた頃よりも増えてきて、長くなっているんじゃないかな、と思います。もし、私が今、自由研究の宿題を出される、小学生や中学生だったら、テーマを、「『つい』や『つつい』は、どうして、ひとつやふたつで終わらせることができないのか」にするな、と思います。宿題として出されていないだけで、今だって、「つい」や「つつい」は、どうして、ひとつやふたつで終わらせることができないのかを調べることはできます。だけど私は、面倒くさいから、やりません。だけど、その日の気温が高いほど、「つい」や「つつい」の数が増えている結果とかがでてきたら、興味深いなと思います。
この前、私は、「つい」や「つつい」の「締め」に、「筒井道隆」と言いました。「あっついついつついついついつついつい筒井道隆」という感じです。そうしたら、私と同じで、笑いのツボが浅いおっかが、笑いました。あと、この文章を書きながら私は、今は困っていないけれど、この先もし、「つい」や「つつい」が止まらなくなって困ることがあったら、「筒井道隆」と言って、「筒井道隆」でフタをすれば終わりにできるな、と思いました。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。