市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第33回】
『貧乏パーマの話1』
私は、海外の人みたいな、パーマの髪型に憧れています。だから、私は、インターネットでヒントをもらって、自分で、髪の毛を、少しずつ束にして、ねじって、まとめて、とめて、髪の毛にくせをつけて、海外の人みたいなパーマを、「貧乏パーマ」で、作ってみることにしました。
髪の毛をねじるのは、けっこう大変です。髪の毛の束をねじって、ねじった髪の毛も、ねじってまとめて、とめます。根本の方から、しっかり、パーマのくせをつけたいから、髪の毛の束のとりかたにも気をつけます。前髪や、もみあげのあたりは、すごく細かい束になります。だから、ねじるのが大変です。毛先をねじることは、なんだか、できません。だから、ねじった髪の毛の束を、ねじってまとめたところに、巻きつけます。ここで書いてあることは、全然、意味がわからなくて大丈夫です。いつも、全部終わるまでに、一時間くらいか、それ以上、時間がかかるし、汗もかきます。できあがった頭の形は、テレビとかで見る、悪い菌みたいです。
貧乏パーマは、起きているときは、ときどき、きつくとめてしまったところが、痛いなと思うけれど、そんなに痛くありません。だけど、寝るときに、枕に頭をつけると、頭のうしろの部分の、まとめた髪の毛の束が、頭のうしろの部分を押しているのか、なんなのか、理由は、よくわからないのですが、とにかく、寝るときは、痛いなと思います。
そんな苦労や我慢をして、次の日、貧乏パーマを、全部ほどくと、ものすごく強くくせがついています。貧乏パーマを、ほどくときも大変です。ねじっていた髪の毛の束を、ねじっていたところは、すぐにほどけます。だけど、ねじっていた髪の毛の束を、ばらばらにするときに、髪の毛が、からまってしまって、大変です。貧乏パーマをほどく作業も、一時間以上かかってしまいます。いつも、おっかにも手伝ってもらいます。
できあがりは、ふわふわで、見ていても、さわっても、楽しいです。私は、理想どおりではないけれど、好きな髪型に近づけたので、うきうきな気分になります。だけど、私の髪の毛が、あまりに、すごいふくらみなので、おっかと私は、いつも大笑いします。それに、そのふくらみが、貧乏パーマをやるたびに、大きくなっているなと感じます。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。