市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第31話】
『ピンク色のりぼんが、そこらじゅうにある話』
おっかと、家から一番近い神社に、初詣に行った日の帰り道だったか、違う日だったか、いつだったかは、おぼえていないのですが、とにかく、その神社から家に帰る道の、ところどころに、ピンク色のりぼんが結ばれていました。おっかと私は、帰り道を進んでも進んでも、結ばれたピンク色のりぼんを発見するので、「まだあるよ、まだあるよ」と、驚きながら、笑いました。そのときは、おっかが、こどもが遊びで、つけていったのかね、と言っていました。ピンク色のりぼんは、その日、家の、けっこうぎりぎりのところまで、ありました。
別の日に、おっかと私は、家の近くの別の場所でも、ピンク色のりぼんが、結ばれているのを発見しました。おっかと私は、また驚きました。そして、なんのりぼんなんだろうね、と話しました。たぶん、このときは、もう、おっかも私も、こどもの遊びだとは、思っていなかったような気がします。
それから、少し経った別の日、また、私は、ピンク色のりぼんを発見しました。どこで発見したのかは、忘れました。だけど、家から少し離れた場所だった気がします。電車に乗るような、遠さのところだったような気がします。だけど、印西市よりは、近い場所だったと思います。どうして、いきなり印西市が出てきたのかは、あとでわかります。そのときにも、おっかが一緒にいたので、私は、もちろん、おっかに、ピンク色のりぼんが、こんなところにもあるよ、と伝えました。たぶん、私はそのとき、こんなところにも、ピンク色のりぼんがあった!と、けっこう驚いていたと思います。だから、けっこう驚きながら、おっかに、伝えたと思います。そうしたら、おっかが、
そうだ!このりぼん、印西でも見たの!
と、思い出したように言いました。その話を聞いて、私は、印西市にも、ピンク色のりぼんがあったのか!と驚いたか、それとも、そのとき、私がみつけた、ピンク色のりぼんの、「こんなところに!」という驚き度を、印西市が一瞬で越えたから、なんだか嫌だったか、どっちもだったか、そのときの私の気持ちは、おぼえていません。
ピンク色のりぼんは、謎のままです。皆さんも、街中で、ピンク色のりぼんを、見たことがありますか?
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。