市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第30話】
『ひとつのことをすると、他にやろうと思っていたことを忘れる話』
私は、よく、ひとつのことをすると、他にやろうと思っていたことを忘れます。例えば、私が、洗濯ものを、ベランダからとりこんで、たたもうと思っているとします。そのときに、洗濯ものは、おやつを食べたあとにやろうと思って、おやつを食べたとします。そうしたら、おやつを食べ終わったときには、洗濯ものをとりこんで、たたむことを忘れている、みたいな感じです。この前も、おっかとふたりで、ひとつのことで盛り上がっていたら、ひとつのことで盛り上がる前に、やろうとしていたことを忘れていた、ということがありました。
おっかと、サギを見られる、名もなき水場を通って、いつものスーパーマーケットに行きました。この日、名もなき水場で、サギを見られたかどうかは、忘れました。おっかが買いものに行くとき、パパは、おっかに、スーパーマーケットで買ってきてほしいものの、おつかいをお願いすることがあります。おっかと私が、家を出発するときに、パパは、お手洗いに入っていました。それで、パパは、パパの買ってきてほしいものを、あとで、おっかのスマホに送っておく、と言っていました。
おっかと私は、スーパーマーケットに着きました。それで、スーパーマーケットに入って、最初にある売り場の、焼きいもの近くで、買いもののカートをとめて、パパからの、買ってきてほしいものの連絡を、確認することにしました。おっかがスマホを開くと、おっかの高校生のときからの友達から、その人のお家の、猫の写真が送られてきていました。おっかは、うれしそうに、私にも、その猫の写真を見せてくれました。おっかと私は、おっかの友達のお家の猫の写真を見ながら、「かわいい」と盛り上がりました。それで、おっかは、そのままスマホを、バッグにしまいました。そして、おっかと私は、買いものを始めようとしました。そうしたら、おっかが、「パパの連絡見るために、スマホ出したんだった」と言いました。私も「あ、そうだった」と、笑いました。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
ほかのお話はこちら
武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。