公開日: 2025年6月27日

【住まいとくらし】「あんしん住宅助成制度」を活用して 安全で快適な住まいへ

いちかわ新聞
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より快適に暮らすために欠かせない住まいの改修。家族のライフスタイルや環境の変化に合わせてリフォームを考えるケースも多いだろう。気になるのが費用だが、工事の内容によっては国や自治体から助成金や補助金が出るものもあるので、ぜひ活用しよう。
今回は市川市が実施している「あんしん住宅助成制度」について紹介する。

対象者と対象住宅は?

市川市では、住宅を良質化するための改修工事を市内の施工業者を利用して行う場合、経費の一部を助成する。
対象となるのは、申請時に市内在住で住民登録している人、または工事完了後の実績報告時までに市内に在住・住民登録をする人。かつ、申請者と対象の住宅に居住する人全員が市税などを滞納していないことが条件となる。
対象となる住宅は、市内に所有して自ら居住している住宅、または市内に所有して実績報告時までに居住する予定の住宅だ。マンションなどは個人専有部分、店舗などとの併用住宅は個人住宅部分のみが対象となる。

最大30万円の補助金も

対象となる工事はバリアフリー化または防災性向上の、いずれか1つ。
バリアフリー化の工事内容は、手すりの設置、段差解消、開き戸を引き戸に変更、和式を洋式トイレに変更、浴槽のまたぎ高さの低減。防災性向上は、壁または天井の防火性の向上、防水板の設置、屋根の軽量化、基礎の補強、壁の補強、耐震シェルターの設置、感震ブレーカーの設置が対象の工事内容だ。
補助金の額は対象工事費の1/3、限度額10万円だが、耐震診断後に木造住宅で耐震性を高める工事を行う場合や旧耐震基準で建てられた木造住宅に耐震シェルターを設置する場合は、対象工事費の1/2、限度額30万円になる。なお、耐震診断については「耐震診断補助制度」もあるので、詳細は建築指導課へ問い合わせよう。また、外壁塗装工事は対象ではないので要注意。

見積もりから補助金支払いまで

手続きの流れは次の通り。
①市内の施工業者(市内に本店がある法人または個人事業者)から見積もりを取る
②必要な書類を揃える
③街づくり整備課窓口に申請
④決定通知が届く
⑤契約・工事着工
⑥工事完了後30日以内に申請した窓口に実績報告
⑦額確定通知が届く
⑧申請した窓口に補助金を請求
⑨補助金が支払われる
すでに契約済み・工事中・工事済みの場合は申請できない。申請の詳細や条件などは市公式Webサイトで確認しよう。なお、申請は予定件数に達するまで先着順での受け付けとなるので、工事を予定している場合は早めの申請がおすすめだ。

あんしん住宅助成制度についての問い合わせ TEL: 047-712-6327/市街づくり整備課
耐震診断補助制度についての問い合わせ TEL: 047-712-6337/市建築指導課

(監修/株式会社空設計代表取締役社長・一級建築士 平山郁夫)

市川市公式Webサイト「あんしん住宅助成制度」をもとに編集して作成

 

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