市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第27話】『くつ下がそろっていた話』
私は最近、寝るときに、布団に入ってから、くつ下を脱ぎます。そのときに、私は、足を使って、くつ下を脱ぎます。そのあと、なんだか自由になった足を、冷たいところとかにつけたりして、ばたばたします。その、ばたばたしている足の近くに、脱いだくつ下があるので、くつ下が、布団のなかで、行方不明になってしまいます。私は、家のなかで、くつ下を履いて過ごす生活に慣れています。だから、真夜中に、トイレに行きたくなって起きたときに、裸足のままじゃなくて、布団のなかから、私の、ばたばたした足で飛ばされたくつ下をみつけて、くつ下を履いてから、トイレに行きます。それで、トイレから戻ってから、また、足でくつ下を脱ぎます。だから、朝起きたときも、布団のなかから、くつ下を、みつけないといけません。今日の朝も、私は、布団から、上半身だけ起こして、布団をめくりながら、くつ下を探していました。片方のくつ下は、布団をめくる前から、見えていました。だから私は、そっちのくつ下を、自分のうしろに置いておいて、もう片方のくつ下を、布団をめくりながら探していました。だけど、くつ下は、みつかりませんでした。私は、あれ?と思いました。そして、たぶん、何気なく、先にみつけていたくつ下のほうを見ました。そうしたら、先にみつけていたくつ下を置いていたところに、両方のくつ下が置いてありました。私は、私が布団をめくって、くつ下を探しているときに、布団にまぎれこんでいたくつ下が、私の気づかないうちに、先にみつけていたくつ下が置いてあるところに降り立ったのかな?とか、先にみつけていたくつ下を、私は、片方だけかと思っていたけれど、本当は、くつ下は、ぐちゃっとかたまっていて、両方そろっていたのかな?とか、魔法かな?とか思いました。私は、魔法がいいなと思います。それで、これからも、時々でもいいから、それに、子やぎと、空を旅させて、とか、そういうことじゃなくて、こういう、くつ下のことみたいな、子やぎと空の旅に比べたら、小さなことでもいいから、魔法みたいなことが起きてくれたら、わくわくするなと思います。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。