公開日: 2023年7月17日

行徳まちづくり協議会が行徳の囃子3団体に「神楽面」寄贈

行徳新聞の中の人
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6月24日(土)、行徳ふれあい伝承館で「行徳まちづくり協議会から行徳の囃子3団体への神楽面授与式」が行われた。

寄贈された面は10種類合計32面。桐で作られた「天狐」と呼ばれる面や鬼面、従者やウサギの神楽面などに加え、和紙で作られたひょっとこ面やおかめ面、河童の面などが、妙典囃子保存会、本塩囃子保存会、湊囃子連の3団体に贈られた。

これらをすべて作成した野本健三さん(能面同好会所属)は、20年以上面づくりを続ける面打ち師だ。

写しが基本で原作を忠実に再現する能面に比べ、神楽面には「創作」を入れても良いそうで、今回の寄贈品には、野本さんの想いや創造性が込められているという。「一枚の厚みのある桐の板からノミを使い地道に削り出し、すべて手作業で作り上げていくので、一つ完成するのに1~2カ月ほどかかるものもある」と野本さん。

「行徳の祭り囃子には面がないと聞き、ぜひ作りたいと思った。これから大切に伝えていってもらえたらうれしい」と笑顔で語った。

会場に並べられた面を眺めていた出席者は「遠くから見ていたときは普通の面に見えていたが、近寄れば近寄るほど違った顔が見えてくる。何か別のもののように感じる」「ウサギの耳に血管が浮いていた。そんな細部にまでこだわりが…。引き込まれるようだ」などと話し、その完成度に目を奪われていた。

行徳まちづくり協議会の中台洋会長は「野本さんが一つひとつ心を込めて作った素晴らしい面です。使ってこそのものであると思うので、ぜひ活用してほしい」と力を込めて話した。

これに応えて、3団体の会長は「とても素晴らしく貴重なものを頂き、ありがとうございます。これからもより一層気を引き締め、精進を重ねて、行徳の文化に花を添えたいと思う」と口をそろえて、感謝の意を述べた。

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