公開日: 2025年5月9日

フリースタイルスクーター 本瀬湧麻選手

浦安新聞
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浦安から世界を目指す!


フリースタイルスクーターという今注目の競技がある。スケートボードやBMXなどと同じくアーバンスポーツの一種で、競技用キックボード(地面を蹴って進むハンドル付きの乗り物)でスピンやジャンプなどのアクロバティックな技を競う。浦安市内に、日本代表選手として世界で活躍する若き選手がいる。本瀬湧麻選手(19歳)だ。

中学生で始め、独学で学ぶ

本瀬選手がフリースタイルスクーターに出合ったのは中学生のころ。YouTubeでこの競技の動画を偶然目にした。日本人選手が発信する動画を見ながら、その魅力に引き込まれたという。そして、「最初はおもちゃのキックボードで技をまねることからやってみました。ネットを通じて全国のいろいろな世代の選手と繋がれるのが面白かった」。
付き添うコーチはいないが、オンライン上に仲間がいる。動画で技を研究し、携帯のノートアプリで目標を書いてはクリアする。こうして地道に技を増やしていった。
「常に危険と隣り合わせですが、難しいことにトライしないと成長はない」と、難易度を上げる努力を惜しまない。

日本代表として世界の舞台へ

昨年6月に全国大会で4位の成績を収め、10月には日本代表選手として世界大会に初参加。準決勝に進出した。今年3月開催の「全日本フリースタイルスクーター選手権」では3位を記録。着実に頭角を現してきている。「動画で見てきた憧れの外国選手たちと肩を並べて競うのが夢でした。『全日本3位以内』の目標より先に、昨年の世界大会でその夢が叶ってしまった」とうれしそうに話す。

今後の大会参加予定と目標

今年8月の日本代表選考会でまた上位になれば、10月に茨城県で開催のフリースタイルスクーターを含むアーバンスポーツの世界大会に進出できるという。
スケートボードなど日本人メダリストの活躍が目覚ましいアーバンスポーツで、これを機にフリースタイルスクーターの人気も高まりそうだ。
「夢は全日本1位、世界で上位入賞です。自分ががんばることで、この競技の認知度を上げ、競技者の裾野を広げられたら。そして、発展途上国にスケートパークを建設し、子どもたちに夢と希望を届ける活動にも取り組んでいきたい」と熱く語る。
普段の練習は、浦安市運動公園スケートボード場や塩浜第2公園のスケートパークなど。「姿を見かけたら気軽に声を掛けてほしいです」と笑顔を見せた。


世界大会(昨年10月)

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