『ミウラさんの友達』
益田ミリ/著
マガジンハウス刊
今回紹介してくれたのは…
西葛西・清新町コミュニティ図書館 實川さん
おすすめコメント
シンプルだけど親しみやすい絵や文で多くの作品を輩出する益田ミリさん。こちらはそんな益田さんの漫画デビュー20周年記念の作品です。
「トモダチ」と題した人間さながらのロボット作品を購入したミウラさんが、関係がこじれてしまった親友への諦念や、ロボットに込められた製作者の意図に思いを巡らせながら、ロボットとの友達関係を紡いでいきます。
ロボットは5つの言葉で相槌を打ってくれますが、4つは製作者によって決められており、1つだけ購入者が設定できます。最後には物足りなさを感じてしまうミウラさんですが、自分だったらどんな言葉にするかな、友達ってどういう存在だろう、と自分に置き換え考える時間がとても豊かに感じられます。