公開日: 2023年12月21日

映画『18歳のおとなたち』 浦安高校で先行上映会

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18歳で大人?
高校生が「成人」について考える

 

11月16日(木)、県立浦安高等学校で、3年生を対象に「18歳成人について考える授業」が行われた。

来年春公開される映画『18歳のおとなたち』(制作/株式会社エクセリング)を鑑賞し、成人することの意味について考えた。

浦安高校では成人年齢が18歳に引き下げられた昨年、3年生を対象に法律やお金、身だしなみといった、社会に出るために必要な知識を学ぶ講座を開いた。

今年も11月末から同様の講座を始める準備をしていたところ、制作会社のエクセリングから上映会の話が舞い込んだ。

「来春エクセリング社に就職する生徒がいる縁でお話をいただきました。当校の取り組みと合致する内容なのでお引き受けしました」と進路指導主事の金子光裕教諭。同社制作部の渡邊彩那さんは、「私も浦安市出身。この機会に地元の高校生に、成人後のリスクや大人になることの大切さを知ってもらいたかった」と上映会提案の意図を話す。

こうして世界で一番早い『18歳のおとなたち』上映会が実現した。

 

 

最初にプロデューサーの木谷真規さんが「皆さんはこの映画の観客第1号。大人になるってどういうことでしょうか。作品を通して少しでも心に残るものがあれば、それを大切にして成人してほしい。大人になっていく皆さんへエールを送ります」と呼びかけ、上映が始まった。

同作品は大人と子どもの境界線を描いた実話。さまざまな境遇の中で生きる18歳の新成人たちが親とのすれ違いや友人との確執、生活環境など、抱えた問題に向き合いながら映画制作に挑むというストーリー。

上映後、生徒たちに感想を聞くと「賠償金など契約書についてのエピソードが印象に残った」「主人公がかっこいい。自分たちが周りに支えられていることがわかった」「登場人物の行動にむかついた場面もあった。母親とのシーンは感動した」「自分と重なる部分があった」といろいろな声が上がった。

 

 

エクセリングでは今回の授業に際し、事前に「18歳成人」に関するアンケートを実施。また、上映後にも同様のアンケートをとって、比較検討を行った。

集計によると、「18歳で成人になる自覚がある」と答えた生徒が上映前より増加。また、「成人になることに不安がある」と答えた人数の増加も見られた。「成人したら自由が増える、と成人を楽しみにする意見が多かったが、映画を観た後は、自覚の質が変化したのではないでしょうか」と同社担当者は分析する。

金子教諭は「生徒ごとにさまざまな受け取り方があったと思うが、心に届いたという人がたくさんいてよかった。成人イコール自由にできることが増えると明るく捉える一方で、世間知らずの今のままではダメなんじゃないかという意見もあり、18歳成人について考えるきっかけになったと思います」と話した。

 

関連情報

エクセリングは1月8日(祝)、17~19歳対象の新成人応援イベントを開催(100人無料招待)。

詳細はホームページ(https://excelling.co.jp/18th)参照。

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