電話de詐欺を阻止
接客中に詐欺に気付き、被害を未然に防いだとして、6月30日(月)、ドコモショップ妙典店の窓口担当チーフ・桒原海斗さんに、行徳警察署の相川隆一署長から感謝状が贈られた。
70代の女性の自宅の固定電話に、市役所の職員をかたる者から「あなたの個人情報が流出し、石川県の病院で使われている。このままでは健康保険証が使えなくなる。このあと金沢警察署に繋ぐので、被害届を出してほしい」と電話があった。その後、警察官と名乗る人物から「携帯電話でやりとりをしたい」と言われたが、女性が持っていないと伝えると、携帯電話を契約しアプリを入れるよう指示された。女性がドコモショップに赴き、その際対応したのが桒原さんだった。
桒原さんが機種の提案をする中で、女性が「家族には契約を知られたくない」など、ところどころ違和感を覚える話をしたため、慎重に聞き出すと、女性はいきさつを話し始めた。詐欺だと確信した桒原さんは警察に連絡。事なきを得た。
相川署長は「心のこもった親切ていねいなお客さま対応が、被害防止に繋がった」と桒原さんを労うとともに謝意を伝えた。桒原さんは「しっかりヒアリングすることが大切だと改めて思った」と話した。
行徳警察署によると、管内で今年5月末までに8件の詐欺被害が発生し、被害総額は約7000万円。件数は前年の倍だという。不安をあおる手口の詐欺が急増しているので、何かあったら一人で悩まず警察に相談してほしいと呼びかけている。