「体験」が子どもの成長の土台となる
保育園選びは、仕事と子育ての両立がしやすいかどうかという保護者の視点も重要だが、子どもが長い時間を過ごす場所だからこそ、「保育環境」が大切だ。さらに子どもたちの将来のために、今何をしてあげられるのかも気になるところ。
そこで、子どもたちの「実体験」を大切にする「ブルゥミング幼保園」に話を聞いた。
「見守る」ことで自ら考え行動できる子に
保育園と幼稚園の機能を併せ持つ養・教育施設「ブルゥミング幼保園」はアットホームな園。子どもたち一人ひとりにしっかり目が届く環境は保護者にとって何より安心である。
その中で、先生たちはあえて「見守る」ことを大事にしている。すぐに指示を出したり、手助けしたりせずに、子どもが自ら動くのを見守るのだという。次にやることが分からないときも「分からないから、教えて」と子どもが言うのを待つそうだ。この自ら助けを求めることも、これからの人生に大切なことだと考えている。
「先回って指示したり、手助けしたりするほうが大人にとっては実は楽です。でもあえて『見守る』ことで子どもに生きる力をつけてもらいたいと考えているんです」と園長は話す。
子ども時代の実体験の1つ1つが将来に役立つ
行徳駅から約5分。住宅街の中ではあるが、緑に囲まれた園庭を持つ。そこでエダマメやオクラなど、誤飲に配慮した野菜を栽培。世話をしながら、野菜たちが大きく育つ様子を見て、子どもたちの顔は輝いているという。収穫した野菜は持ち帰って食べる。大事な「食育」にもなっている。
また、園バスに乗って、ブルーベリー摘みや芋掘りにも行く。「今の子どもたちは、AIや仮想現実などが当たり前の世界に生きることになる。だからこそ、幼少期の実体験がより大切になるのではないでしょうか」
習い事もOK英語に触れる体験も
保育以外に、曜日別にガウディア学習や習字、スイミングなどのプログラムを受けることも可能。これらの習い事とは別に、ガーナ人講師、プリースラさんによる英語の歌やダンス指導も人気がある。プリースラさんは常駐しているので、子どもたちは園生活の中で自然に英語に触れることに。また、卒園式などで見せる民族衣装は外国の文化を知るきっかけになるだろう。
今年4月から、0~2歳保育が市川市の認可を受け、小規模認可保育園「Blooming kids 保育園」となった。一つの建物に異なる2つの保育園があるという珍しい形態である。また、両園ともに自宅至近までの送迎バス利用が出来ることも大きな特徴だろう。