公開日: 2024年4月16日 - 最終更新日: 2024年4月16日

『源氏物語』の新たな一面を垣間見る 図書館スタッフおすすめ本

浦安新聞の中の人
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『源氏物語を楽しむための王朝貴族入門』

繁田信一/著(吉川弘文館)

紹介してくれたのは … 浦安市立中央図書館 杉山さん

〈おすすめコメント〉

今期の大河ドラマの主人公、紫式部が書いた『源氏物語』。きらびやかな王朝時代を描いた作品ですが、当時の貴族たちの仕事や暮らしはどのようなものだったのでしょうか。
例えば光源氏が務めた官職である「中将」は、かつて天皇の護衛を行う武官の職でした。しかし王朝時代になると行事で舞を披露したり、賀茂祭の行列の主役を務めたり、芸事に職務が変化しています。また、皇女が務める「伊勢斎宮」は天皇の代替わりごとに任命されましたが、著者によるとこの職は仏教信仰が許されなかったため、皇女たちに嫌われた務めだったそうです。
このように背景を知ることで、『源氏物語』の新たな一面を垣間見ることができるかもしれません。

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