市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第47話】
『ティムがトリートメントだった話』
おっかが、スーパーマーケットで、シャンプーとトリートメントのボトルのセットが、期間限定で、あの、有名なキャラクターの、デザインのパッケージになっているものをみつけて、かわいいなと思って、買ってきてくれました。「あの有名なキャラクター」では、ボトルの想像がしにくいかな、と思います。だけど、そのキャラクターの名前を書いていいのかどうか、私は、法律みたいなことに詳しくないので、わかりません。だから、違う名前で書きたいと思います。じゃあ、「あの有名なキャラクター」の名前は、ここでは、「ティムとジョリー」にします。それで、ティムとジョリーのボトルのシャンプーとトリートメントを、私も使わせてもらっています。そのシャンプーとトリートメントは、片方のボトルに、ティムだけが描かれています。そして、もう片方のボトルには、ジョリーだけが描かれています。私は、それを初めて使うときに、どっちのボトルがシャンプーのボトルかな、と思いました。たぶん、ボトルにそれぞれ、「シャンプー」、「トリートメント」と書いてあると思うのですが、うちのボトルの置き方では、字が見えづらくなっているので、どっちがシャンプーのボトルで、どっちがトリートメントのボトルなのかが、わかりづらいです。だから私は、『ティムとジョリー』という名前の順番だし、みたいな理由で、ティムが描かれている方のボトルに、シャンプーが入っていると思いました。だから、ティムのボトルを押しました。そうしたら、ティムのボトルからは、トリートメントが飛び出てきました。私は思わず、お風呂場で、「ティムがトリートメント?」と、ひとりごとを言いました。お風呂場だから、そのひとりごとは、少し響いていたんじゃないかな、と思います。私は前に、シャンプーの前に、コンディショナーをして、流してからシャンプーをするといいよ、みたいなことを、インターネットかなにかで読んだことがあったので、ひと押しだけ出してしまったトリートメントを、髪の毛につけて、流してから、ジョリーのボトルを押して、シャンプーをしました。
だけど、あとになって、どうして私は、ティムが、「ティムとジョリー」で、名前が、ジョリーよりも先にあるから、という理由だけで、ティムがシャンプーだと思い込んだのかな、どうして、ジョリーがシャンプーであることに、変な感じがするのかな、と不思議に思いました。それは、今も不思議なままで、答えが出ていません。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。