藤原茜さん
市川市出身のプロボクサー、藤原茜さん(ワタナベボクシングジム所属)をご存じだろうか。第6代日本女子フェザー級王座、第2代WBOアジアパシフィック女子フェザー級王座など輝かしいタイトルを獲得し、今年7月、第5代OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者となった実力派ファイター、藤原さんに話を聞いた。

「脳みそが震えた」ボクシングとの出合い
幼いころからスポーツ万能で、陸上、水泳、体操競技など、何でもそつなくこなす子どもだったという藤原さん。体育大学を卒業後、スポーツ関連企業に就職し、パーソナルトレーナーとして独立した。
ボクシングとの出合いは、友人のプロボクサー・和気慎吾選手の試合を見に行ったとき。「初めて見たボクシングの試合に脳みそが震えました。とにかく美しくて、かっこよかった」。その後、30歳で、プロボクサーの道へ進む。
それまで人と戦うスポーツには興味がなく、むしろ苦手だった。そんな自分を惹きつけたボクシングに向き合ったとき「絶対1番になるまでやる!」と心に強く誓ったそうだ。
強さの秘訣は「コツコツ続けること」
藤原さんが何度も口にするのは「続ける」「経験」という言葉。「SNS等で得た情報だけで分かったつもり、できたつもりになってはいけない。とにかく体を動かし、五感を使って経験する。納得するまでやり込む。それが私の強さの秘訣です」と話す。そして「追い込んでも倒れない、丈夫な体に生んでくれた母に感謝しています」。
心に残っている試合を聞くと、2025年10月に中国の李妍雨選手と対戦した8回戦を挙げた。序盤から激しい打ち合いとなり、戦い抜いて判定勝ちを収めたもの。きびしい状況だったが、最後まで心が折れず、トレーナーの指示通りに動けたという。「自分の方向性、今までの努力は間違っていない。このまま突き進めばいいんだ」と自信が持てた試合だった。
地元の人の応援がうれしい試合も、スイーツ店も
藤原さんはスイーツ店オーナーという顔も持つ。2015年、浦安市当代島にオープンしたグルテンフリースイーツの店「RUBIA -sweet & sweets-」は地元で評判の店。実際に切り盛りする母・美千代さんと二人三脚で、体に安全でやさしい、おいしいスイーツを提供している。
「浦安は大好きなまち」と藤原さん。「RUBIAは地域の人に育ててもらいました。店もボクシングも、私の挑戦をいつも応援してくれる人がたくさんいることが幸せです」
アジアから世界へ、まだまだ挑戦は続く。「決してあきらめない」、その姿勢をずっと応援していきたい。

写真:NAOKI FUKUDA
「RUBIA」の店頭で母・美千代さんと










