公開日: 2026年4月6日

『たった一度の奇跡かもしれない話』第74話公開!ご近所さんの生活(武井 怜)|ベイちばinfo

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市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。

 

【第74話】
たった一度の奇跡かもしれない話

この前、私は、道を歩いていました。そうしたら、歩いているときの、前に出した右うでと、後ろに下がっている右あしの間に、上から、鳥のうんちが落ちてきた気がしました。たしか私は、鳥のうんちが落ちる音とか、なんか、鳥のうんちが落ちた気配がしたとかで、鳥のうんち!と思ったのだと思います。だけど、私に、鳥のうんちはついていませんでした。だからたぶん、私の、前に出した右うでと、うしろに下がっている右あしの間をすりぬけて、鳥のうんちが、私のどこにもつかないで、地面に落ちたのだと思います。だけど、そんなすごいことってあるかなあ、と思っていたら、そのときすれ違ったヒトが、私の、鳥のうんちがすりぬけたと思うところを見ていた気がしました。だから、私は、きっと、そのヒトは、鳥のうんちが、私のところに落ちたのを見ていたのだな、と思いました。私は、すごいことすぎて、信じられないなと思っていたけれど、そのヒトの視線を見て、やっぱり、本当に、私のところに、鳥のうんちが落ちて、その鳥のうんちは、私の体を、奇跡みたいにすりぬけたのかもしれないな、と思いました。

だれにでも、一度は奇跡が起きるとしたら、私の奇跡は、この、歩いているときに、鳥のうんちが、右うでと右あしの間をすりぬけて落ちる、というのだったら嫌だな、と思います。

 

<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
前のお話はこちら

 

武井 怜

1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。

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