平和の尊さを語り継ぎたい
市川市は11月18日(火)、八幡市民交流館(ニコット)で、平和ポスター表彰式と平和学習青少年派遣事業の報告会を開催した。田中甲市長も駆け付け祝辞を述べた。
平和ポスターは平成2年度から市内小中学生を対象に毎年募集。本年度は497点の応募作の中から、最優秀賞3人、優秀賞6人、優良賞9人が選ばれた。
最優秀賞は、保子千結さん(富美浜小3年)、安藤来夏さん(信篤小6年)、島田このみさん(市川学園市川中3年)が受賞した。このうち安藤さんの作品は、羽を広げた白い鳩が「平」の字を、動植物と万国旗で「和」の字をかたどったデザインで、「平和への願いを込めた」という。

最優秀賞 安藤来夏さんの作品

平和ポスター最優秀賞・優秀賞の皆さん(市長と審査員と共に)
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派遣事業は戦後80年の記念事業として、市内の中学生16人(各校1人)を広島市に派遣した。
参加者らは8月6日の平和記念式典に参列したほか、原爆ドームや資料館の見学など見聞を広め、詳細は報告書として冊子にまとめられた。このうち寺原美乃梨さん(下貝塚中3年)、蕭孝美さん(東国分中2年)が報告書に掲載した自身の感想文を読み上げた。
同じく派遣に参加した猪股凪人さん(高谷中3年)は「原爆や戦争について一層深く考えさせられた。学んだことを学校や周囲の人に伝えていきたい」と話していた。
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ポスターの入賞作品は2026年平和カレンダーとして1枚にまとめ印刷され、市役所第一庁舎ほか支所・出張所などで12月に配布される(在庫がなくなると終了)。
派遣事業の報告書は市立図書館などに置かれるほか、記録動画がYouTubeの市公式チャンネルで配信される予定。

平和学習青少年派遣の参加者