市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第50話】
『人違いの話』
この前、私は、おっかの失敗の話を書いて、自分の性格が悪いなと思ったので、私の失敗の話も少し書いたときに、このお話について、少し書きました。そのお話です。
外から帰ってきて、エレベーターを降りたら、我が家の前で、ヒトが動いているのがわかりました。だけど、そこは曲がり角になっているので、私は、動いているヒトが誰なのかは、見えませんでした。それで、今日も私は、本当の名前を書いていいのか、法律がわからないので、名前を変えて書くのですが、我が家は、「ホープデリ」という、注文したものを、家の前に届けてくれるやつに登録しています。だから、私は、おっかが、ホープデリで届いたやつを、家にしまっているんだな、と思いました。だから私は、まだ、我が家の前の曲がり角を曲がる前から、動いているヒトに、「おっか」と呼びかけました。だけど、おっかは気づいていなくて、返事はありませんでした。私は、あ、おっか、聞こえなかったんだな、と思いました。今度は、私は、ただいまただいまただいまただいま…と、ただいまを連発しながら、おっかの方に近づいて行って、我が家の前の曲がり角を曲がりました。そうしたら、我が家の前で動いていたヒトは、おっかではなく、ホープデリの配達のかただったことがわかりました。私は、すっかり、そこに、おっかがいると思い込んでいたら、全然おっかではない、ホープデリの配達のかたが目の前に現れたので、びっくりしました。そして、ホープデリの配達のかたに、おっか、と呼びかけたことと、ただいまただいまただいま…と言ってしまったことが、ものすごく恥ずかしくなりました。それで、私は、ホープデリの配達のかたに、母と間違えました、と言って、大笑いをしました。ホープデリの配達のかたも、私よりはずっと、笑いレベルは低いけれど、それでも笑ってくれました。私は、家のドアを開けて、玄関から、家のなかにいるおっかに、ホープデリさん来てくれてるよ、おっかと間違えて、ただいまって言っちゃった、と笑いながら報告しました。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
前のお話はこちら
武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。