「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
今月の食物 タケノコ
過ごしやすい季節になりました。自然界では、蚕が桑の葉をたくさん食んで、紅花が咲き誇るころ。食材もさまざまな野菜が出揃い、彩りも鮮やかです。
今回は、旬を迎えるタケノコを使ったちらし寿司です。タケノコは、食物繊維が豊富で便秘解消に、また水の巡りを良くし、むくみ解消に効果があります。
タケノコのちらし寿司
■材料
- 酢飯(米2合、酢大さじ3、砂糖大さじ2、塩小さじ1)
- A/タケノコ200g、出汁200㏄、酒大さじ1、みりん小さじ1
- B/干し椎茸4個、人参100g、出汁200㏄、酒大さじ1、醤油大さじ2、砂糖大さじ1
- 錦糸卵(卵2個、出汁50㏄、砂糖小さじ2、サラダ油適量)
- きぬさや適量
■作り方
①米を炊く。酢飯用の調味料を混ぜておき、炊きあがったご飯にうちわなどであおぎながら切るように混ぜ入れ、酢飯を作る。
②Aのタケノコは少し大きめにスライス。Bの干し椎茸は水で戻してスライス、人参は千切りに。AとBそれぞれの出汁・調味料で別々に煮て味をつける。
③卵は調味料と混ぜたらフライパンで焼き錦糸卵を作り、絹さやはさっと茹で斜め千切りにする。
④酢飯に②の人参と椎茸を混ぜる。器に盛り、上にタケノコ、錦糸卵、絹さやの順に散らす。
こごみやグリンピース等、この時期の野菜をちらしてもいいですね。貝のお澄ましと共にどうぞ。
桑原祐美(くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。 薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。 |