公開日: 2026年9月25日

行徳の塩復活プロジェクト

行徳新聞
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地域資源の活用で町おこし

行徳で100年ぶりに塩づくりを行おうというプロジェクトが動き始めた。市川市行徳支所総務課 郷土資料館構想室の担当者に話を聞いた。

歴史ある塩づくりに挑戦

「塩浜」や「塩焼」などの地名が残っていることからも分かる通り、行徳はかつて塩の一大産地だった。
その歴史は非常に古く、1000年以上前には塩づくりが行われていたという。江戸時代には塩業を重視した徳川家康が行徳を直轄領として治め、江戸まで運ぶための運河も整備。行徳の水運業発展にもつながった。しかし明治以降、鉄道開通による水運業の衰退や高潮での塩田壊滅などが影響し、行徳の製塩業は100年ほど前に姿を消した。
そんな歴史を持つ行徳の塩づくりに昨年、地元の海苔漁師が挑戦した。行徳沖にある干潟に船で行き、潮が引いたときにそこに現れる海底から砂を運ぶ。砂はトロ舟と呼ばれる底浅のプラスチック容器に入れ、水洗い・乾燥。そこへ行徳沖の海水を撒いて蒸発させる工程を繰り返し、濃い塩水(かん水)を作る。これを1日釜炊きして塩を抽出する。100年前の製法を模した行徳の塩の出来上がりだ。

町おこしのキーワードは塩!?

行徳の塩が今年1月開催の「行徳・南行徳 市川市と共に歩んで70年 記念講演会」で来場者に配布されると、大きな反響を呼んだ。
「市民の皆さまに大変好評で、非常に関心を持っていただけました。室町時代以来の行徳の塩づくりの歴史を復活してほしいという声も多くいただきました」と、担当者。
そこで市は、地域資源を活用しながら行徳の塩が町おこしにつながればと「行徳の塩復活プロジェクト」をスタートさせた。100万円を目標に、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施している。
「1月にお配りした塩は、成分分析検査は受けていませんでしたが、今回は食用を視野に専門機関に調べてもらったところ食用可能との判断も出ました。精製された塩とはまた違った、まろやかさが感じられるおいしい塩です」
11月1日開催の三番瀬まつりでの塩づくり体験や飲食店・食品製造事業者による行徳の塩を使った商品の販売など「塩対応(笑)で盛り上げます」と、担当者は笑顔で話す。
行徳の歴史を語るうえで欠かせない塩づくり。100年の時間を超えて再び行徳の特産品として復活する日を、楽しみに待ちたい。

問い合わせTEL: 047-359-1254/行徳支所総務課 郷土資料館構想室

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