公開日: 2026年4月3日

市川市歯科医師会市民公開講座 「認知症とお口の科学」

行徳新聞
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歯周病が脳に与える影響とは

市川市歯科医師会主催の令和7年度第2回市民公開講座は3月22日(日)、市川グランドホテルで開催され、小牧基浩神奈川歯科大学教授が講演。市民ら約150人が参加した。

●もの忘れの不安はないですか
小牧教授は「認知症とお口の科学-思い出せない不安が大きくなる前に」と題して講演した。
ここでいう科学とは、最近たまたま見た論文の引用ではなく、10年、20年以上をかけ、何万人も調査した中から示された多くの論文を統合して解析する方法。「今、医学界で人の多くの病気に、歯周病が影響しているということが注目されている」という。

歯周病は歯ぐきの腫れ、出血、口臭をもたらし、知らず知らずに進行し、歯ぐきが下がり、歯がぐらつくようになる病。口内の細菌のバランスが崩れ、歯周病菌が繁殖することが要因だ。さらに歯周病菌や炎症物質は血流に乗って脳をはじめ体内を巡る。これが、認知症や糖尿病、心筋梗塞、がんなどを招くようになることが明らかになってきた。
●歯周病と認知症のリスク
重度の歯周病になると、認知症の発症リスクは約1.5倍になる。また、歯を失う最も大きな原因も歯周病だが、歯が20本未満になると認知症になるリスクは約1.6倍から1.8倍にもなる。
また、認知症と歯周病は相互に影響し合って症状を進める関係に陥る。「改善するには、歯と脳の両方をケアしなければならない」
閉塞性睡眠時無呼吸患者が歯周病になるリスクは約2.5倍で、睡眠で脳を休ませることが大事。そして、歯と口の衛生と健康に注力することが欠かせない。
●ていねいな歯磨きと歯科健診を
「歯磨きは未来の自分への最高の贈り物」と小牧教授。「ゴシゴシと磨くのは細菌を散らかすようなもので、ていねいに時間をかけて磨くこと。併せて、歯科健診を受けてほしい」と締めくくった。
講演を聞いた市内在住の50代の男性は「母が認知症の疑いがあるが、気をつけることとして口の衛生の改善ということがわかった。母と相談したい」と感想を述べた。同じく市内在住の90代の男性は「自分は睡眠が十分でないと感じた。食生活や歯磨きの仕方ももう一度見直そうと思った」と話していた。

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