東京都23区内初の特別養護老人ホーム開設60周年
「思いやりの心の介護の実践」という理念の下、江戸川区や千代田区、浦安市で介護福祉事業を展開する社会福祉法人「東京栄和会」。昭和40年に東京都23区内初の特別養護老人ホームを開所した、まさに介護福祉の草分け的存在だ。今年は、江戸川区の「なぎさ和楽苑」が特別養護老人ホームとして開設60周年、千代田区相談支援事業開始30周年、そして浦安市「うらやす和楽苑」開設10周年という、3つの節目を迎え、それを祝して10月1日(水)、タワーホール船堀でアニバーサリー祝賀会が開催された。
主催者を代表し、鈴木信男東京栄和会理事長があいさつ。「福祉事業を通じて、地域の皆さんと手を取り合い成長し続けられたことは、われわれにとって励みである一方、大きな責任も感じている。これからも地域の暮らしと共にあり続け、地に足をつけた支援を行っていく所存だ」と語った。
続いて斉藤猛江戸川区長が、「なぎさ和楽苑でのショートステイやデイサービスに加え、若年性認知症や障害者のサポートも行うなど、東京栄和会はまさに江戸川区の福祉を牽引する存在。引き続き区に協力し、時代にあった福祉を提供していただきたい」と話した。浦安市の内田悦嗣市長は「うらやす和楽苑と地域との連携で、入居者と地域住民の間に喜びの循環が生まれているのを感じる。今後も浦安市の高齢者福祉において協力、尽力いただきたい」と述べた。
会の中盤には前理事長の平方俊雄法人顧問が登壇。23区内初の特別養護老人ホームが江戸川区に移設された経緯など、東京栄和会の歴史をユーモアあふれる語り口で披露し、参加者たちを大いに楽しませた。
各事業からは「これからのビジョン」が語られ、さらなる地域福祉への貢献を誓い、会は締めくくられた。

鈴木信男理事長
