一緒に考える、親の介護と自分の未来
9月6日(土)、介護付有料老人ホーム「浦安エデンの園」で「ふらっとサロン」が開催された。介護に対する不安をワークショップ形式で一緒に考え、介護情報を共有しようというイベントだ。
講師は国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を持つ、同園の金子宏美園長。「キャリアとは人生であると捉え、その人の人生の転機に寄り添うのがコンサルタントです」と園長は話す。
「不安マップ」で不安を可視化
ワークショップでは、「親のこと」「自分の老後」など、6つの事項について、参加者一人ひとりが思いついたことをシートに書き込む。「コロナ禍で会えない間に両親の体力が衰えてしまった」「高齢の親の一人暮らしが心配」「更年期障害、もの忘れなど自分自身の体も不安」などが書かれ、参加者同士、それらを共有。「悩んでいるのは私だけではない」と思えるようになると同時に、同じような境遇の人がその状況をどう乗り越えたのかを知り、参考になったようだ。
親の人生、自分の人生
介護では、自分の力ではどうにもならないこともある。「親にこうなってほしいと自分の考えを押し付けても無理」と金子園長。「親の人生と自分の人生は切り離して考えましょう。介護が終わった後もあなたの人生は続きます。仕事や社会とのつながりを手放なさないで」と呼び掛けた。
サロンは和やかな雰囲気の中、終了。参加者の一人は「楽しかったです。ほかの人の話を聞くことで、新たな視点を持つことができました」と感想を述べた。「終了後に園内の見学もできてよかった」と話す人も。金子園長は「一人ひとりが人生の主役。悩みや不安は抱え込まず、いろいろな人から話を聞いてベストを考えましょう」と語った。