公開日: 2026年4月3日

若年性認知症をともに考えるシンポジウム

浦安新聞
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認知症に優しい浦安市へ

「若年性認知症をともに考えるシンポジウム」(社会福祉法人東京栄和会うらやす和楽苑主催、浦安市共催)が3月22日(日)、浦安市文化会館小ホールで開催され、VR(仮想現実)を用いた認知症の人の視覚体験会もあり、市民ら約60人が参加した。

若年で発症する認知症

若年性認知症は65歳未満で発症する認知症だが、高齢者が発症する場合ほどには知られていない。
開会に当たり、主催者を代表しうらやす和楽苑の平井剛苑長が「皆さまのお住まいの地域で、若年性認知症についてともに考えるきっかけとなるよう願います」とあいさつした。また、内田悦嗣市長は「若年で発症する認知症は経済や介護の負担が長期にわたる。広く理解を深めともに生きる社会をつくりましょう」とシンポジウムの意義を訴えた。
続いて、浦安市の並木美砂子福祉部長が「浦安市認知症施策推進基本計画ができるまで」と題して、また、藤田睦美千葉県若年性認知症支援コーディネーターが「若年性認知症の理解と制度」と題してそれぞれ講演した。

全国に先駆けた市の基本計画

並木部長は、本年3月に策定された浦安市認知症施策推進基本計画の概要などについて説明した。
市では、基本計画策定に向け、市内で幅広くアンケートや聞き取り調査のほか、企業・介護事業者などとワークショップを重ねてきた。これを踏まえ、計画の基本理念として、①認知症とともに自分らしく暮らせること、②誰もが、自分らしく社会とつながり、支え合うこと、を掲げた。「若年性認知症の方も含め、認知症について正しい知識と理解を広め、ともに生きるまちを目指したい」と結んだ。

適切なサポートで仕事も継続

藤田コーディネーターは、認知症の本人や家族、勤務先、市町村、地域包括支援センターなどからの相談に応じている。
若年性認知症の発症年齢は平均54.4歳であることを示した上で、「働き盛りの年齢なので不安もあるだろうが、記憶力低下などはあるもののまだできることは多く、適切なサポートによって仕事や家事を続けることが可能」と、医療、福祉、経済面のさまざまな支援制度を活用することを促した。
講演終了後は、希望者向けにVR体験会が行われた。専用のゴーグルが10台用意され、認知症の人が段差を下りるときの怖さや、幻視などをVR映像で見られた。体験した市内の40代の女性は「認知症の父が言っていることがようやくわかった」と話していた。

VRを記者も体験してみた

認知症の人が感じる怖さや不安を、自分のこととして疑似体験できる良い機会だった。急に知らない場所に放り出されたような心境だろう。否定したり叱ったりしないことが大切だと感じた。

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