公開日: 2025年12月5日 - 最終更新日: 2025年12月5日

江戸川水閘門の工事について学べる施設「EKOMO」に行ってみた(妙典)【行徳】

baychibainfo
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江戸川放水路と旧江戸川の分岐点にある、江戸川水閘門の改築工事について詳しく知ることができる展示施設「江戸川水閘門広報施設 EKOMO」が11/10にオープンしたので、早速行ってみた。

 

旧江戸川(市川市・江戸川区)に位置する江戸川水閘門。EKOMOは江戸川水門の妙典側の川岸、国土交通省江戸川河口出張所敷地内にある。

 

展示室内には、展示パネルやビデオ映像で江戸川水閘門の役割を伝えるほか、工事の必要性や今後の予定をわかりやすく解説している。またVR映像を用いて江戸川水閘門を上下左右自由に飛び回りながら観察できるVR映像もあり、大人も子どもも楽しめるようになっている。

 

江戸川水閘門は治水機能、塩分遡上の防止、船舶通航のための水位差調整の役割を担っている。戦時中の昭和18年に完成した。

完成してから82年が経過する歴史的な構造物で、当時の土木技術で今まで使用できてきたのは凄いこと。しかし老朽化が進んでいる。基礎は松の木の杭でできており、耐震補強工事も難しいという。そのため、全面的な改築を行うこととなった。

地球温暖化による異常気象でこれまで以上に水害対策が必要となってきたことを考えると、必要な改築だといえよう。

 

EKOMOの館内は大きな窓でガラス張りになっており、椅子に座りながら普段は見られない角度から工事の様子と水門を見学できるようになっている。

大きな重機が動く様子を見ていると時間があっという間に過ぎ去っていく。

現在のものを運用しながら新たなものを造る大変さが、資料展示から伝わってきた。新しい江戸川水閘門は今よりもう少し海寄り・市川市側にできるそうだ。完成予定は2033年。

 

EKOMOをあとにしてから、改めて間近で現在の江戸川水閘門を見ると、確かにコンクリートの劣化や金属のサビが見受けられる。門が動かなくなることもあったらしい。

EKOMOでは、普段何気なく通り過ぎる江戸川水閘門の歴史、治水事業、土木技術など様々なことを知ることができる。江戸川の散歩やランニング、サイクリングの合間に休憩がてら学べるスポットとしても良さそうだ。

施設情報

■江戸川水閘門広報施設 EKOMO
江戸川区東篠崎街250 国土交通省江戸川河口出張所敷地内
開館時間 月曜~金曜 9:00~16:00

 

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