行徳地域の4つの町(欠真間、香取、湊新田、湊)の総鎮守・香取神社の3年に一度の大祭「四ヶ村例大祭」が10月11日(土)12日(日)の2日間にわたって行われた。
11日の宵宮はあいにくの雨模様で、予定していた露店は出店を取りやめたが、神酒所でお囃子の演奏があり、行徳街道で各町合同の踊りパレードが行われた。
2日目の日曜はすっきり爽やかな天気に!秋晴れのもと、朝から夕方まで威勢よく神輿渡御が行われた。
各町には神酒所が設置され、餅、野菜や果物、酒、鯛などが供えられた。丸ごと一匹の鯛の大きいこと!
宮神輿は香取神社を出発し、欠真間、香取、湊新田、湊の順で引き継がれた。宮神輿のほか、各町会の神輿、子ども神輿も各町を巡行した。
宮神輿を担げるのは白い装束姿の男性のみ。腰紐は町ごとに色分けされている(たとえば湊新田は紫)。
「わっしょい!わっしょい!」と声をあげながら、「行徳揉み」と呼ばれる行徳ならではの独自の揉み方で行徳の街を巡行する。
地面スレスレに神輿を下げ、時計回りに回る「地すり」
神輿を片手で頭上高くさし上げ、時計回りに回転する「さし」
神輿を天に放り上げ、宙に浮いている間に2回手を叩いてから受け止める「放り受け」。
受け止める際に時折バランスを崩し、担ぎ手たちが雪崩れ込んでくることがあり、間近で観ているとスリリングだ。
「さし」「地すり」は天や地の神様への感謝を表し、「放り受け」では神様を喜ばせるという意味があるそう。
行徳郵便局横の交差点で揉まれる香取の町会神輿。大きく立派だ。神酒所での休憩前は末広太鼓のお囃子が盛り上げた。
祭りのクライマックスは、渡御を終えた宮神輿が香取神社の境内に入る「宮入り」。
日が暮れた18時ごろ、祭りを終わらせたくない担ぎ手たちがなかなか鳥居をくぐろうとしない。それを押し入れようとする力と、引き返そうとする力で、激しい力比べが行われる。
鳥居をくぐる、くぐらない…の攻防を数回繰り返したのち、突如ドドドっと勢いよく鳥居を突破!
そして境内で最後の揉みを行ったあと、手締めをして渡御が無事に終わった。
この日は相之川の祭礼と重なり、行徳~南行徳で数多くの神輿が渡御した。「「神輿の街・行徳」らしい1日となった。
「四ヶ村例大祭」次回は3年後の2028年に開催予定だ。
施設情報
■香取神社
市川市香取1-9-23
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