公開日: 2025年10月13日

<ご近所さんの生活 第49話 武井 怜>エッセイ漫画 【毎週更新】

baychibainfo
  • シェア
  • twitter

市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。

 

【第49話】
『れいえんの話』

大町には、大町梨街道という、梨屋さんがたくさん並ぶ道があります。この前、私は、おっかとまた、あの、腰が低くて、親切な梨屋さんご夫婦…から、ご夫婦の息子さんだと思われるかたも、腰が低いかただったから、腰が低くて、親切な梨屋さんご家族…と呼ばせてもらうことになったところの梨屋さんに向かうために、大町梨街道を歩いていました。我が家から直接、腰が低くて、親切な梨屋さんご家族のところの梨屋さんに行くときは、大町梨街道は通らないで、もっと近い道で行くことができます。だけど、この日は、別の場所に寄ってから、腰が低くて、親切な梨屋さんご家族のところの梨屋さんに行ったので、おっかと私は、少し久しぶりに、大町梨街道を歩きました。

梨屋さんが、営業をしている時期は短いなと思います。たぶん、このお話を掲載していただくときには、梨屋さんがやっているかいないか、みたいな時期なんじゃないかなと思います。おっかと私は、そんな短い期間で稼ぐなんて、梨屋さんはすごいねえと話しながら、大町梨街道を進んでいました。

梨屋さんは、どこもみんな、「〇〇園」という名前でやっているみたいです。〇〇には、人の名字が目立つので、それは、たぶん、そこの梨屋さんの名字だなと思います。あとは、名字じゃないのとかも入ります。おっかは、梨屋さんの「〇〇園」について、気になったみたいです。同じ名字の梨屋さんは、あとから梨屋さんになったほうが、名字をつかえなくなるんだろうね、と言いました。だから私は、そういうときは、あとのほうの梨屋さんが、別の名前にするんだろうね、と言いました。おっかは、名字がだめなら、下の名前にするのかな、と考えたみたいです。それでいきなり、ひとりで笑い出しました。私は、なんだろう、と思いました。そうしたら、おっかは、れいちゃんだったら、「れいえん」になっちゃう、と言いました。私も、大笑いしました。

 

<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
前のお話はこちら

 

武井 怜

1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。

  • シェア
  • twitter

月別アーカイブ