『アンモナイト学入門 殻の形から読み解く進化と生態』
相場大佑/著(誠文堂新光社)
紹介してくれたのは…浦安市立中央図書館 髙谷さん
〈おすすめコメント〉
古生物研究の第一人者が、アンモナイトの殻の構造や進化の歴史、生態などについて詳しく紹介する本です。世界中での研究事例を交えた詳細な解説は読みごたえがあり、研究者たちの熱意が伝わります。
アンモナイトは古生代デボン紀に登場し、約3億年にわたって繁栄しました。今では渦巻型の化石として広く認知されているアンモナイトですが、元々は棒状の殻を持ったバクトリテスが徐々に弓形、蚊取り線香のような形へと変化して、徐々に巻きが強くなっていったとのこと。貝のようにも見えますが、タコやイカに近い生き物だというのが驚きです。墨は吐くのか、雌雄の区別はあったのか。はるか遠い昔に存在していた生物に思いを馳せるのは、ロマンがあって面白いものです。