夏休みの大熱戦! 1対1の真剣「かるた」勝負
万葉の昔より歴史を刻む街、市川。市内に点在する名所・旧跡、および特産品や恒例行事などを題材に、誕生したのが「いちかわ郷土かるた」だ。8月23日(土)、このかるたにもっと親しんでもらうためのイベント、「第1回小学生いちかわ郷土かるた大会」が、市川市文化会館で開催された。
同かるたは2016年に「いちかわ郷土かるた会」の高井良恵さんと白熊貴之さんによって作成された。今回、小学生大会を開くにあたり、低学年でも理解できるよう、読み札を大幅に刷新、絵札の写真も撮り直したそうだ。あえて写真を使ったのは「かるたをきっかけに、実際にその場所を訪れて、子どもたちに市川への理解を深めてほしいからです」と白熊さん。
開会式では同会の西村宗一郎会長が「かるたを通して郷土愛を育んでほしい」とあいさつ。続いて高木秀人市川市教育長が「こういった体験はいわゆる非認知能力を高めるものだ。ぜひ積極的に参加してほしい」と語った。
この日の参加者35人は、学年を基準に7リーグに分かれ、小倉百人一首・競技かるたのルールに基づき、熱戦を繰り広げた。初めてこのかるたに触れる子、学校で遊んだことのある子、家で練習してきた子など、参加者の経験度はまちまち。最初こそ経験者が圧倒的に有利だったが、回を重ねるごとに勝負は拮抗。最終戦では最後の1枚まで勝敗がつかない「名勝負」が見られた。
子どもたちからは「違う学校の子と対戦するのが楽しかった」「来年も絶対出場したい」という声が。夏休みの最後を飾る、思い出深い体験になったようだ。
かるた制作者の高井さん(後列左)と白熊さん(後列右)