止めることができてよかった!
8月19日(火)、行徳警察署で「電話de詐欺被害未然防止功労者に対する署長感謝状贈呈式」が実施された。感謝状が贈呈されたのは大河原義教さん。
大河原さんは、7月24日(木)、みずほ銀行行徳支店のATMコーナーで、高齢女性が携帯電話で話しながらATM機を操作しようとしているのを発見。焦りながら個人情報を事細かに話す様子や、チラッと見えた手元の紙に書かれた医療費という文字に「これは何かがおかしい。もしかして危ないかも?」と電話de詐欺を疑い、すぐさま駅前にある交番に行って相談、応援を要請した。
電話に集中し周りが見えていない女性は、到着した警察官の声掛けに対しても「私は大丈夫だから!」「今ちゃんと銀行の人と話をしているからまったく問題ないです」と、通話相手を完全に信じ込んでしまっている様子。その時は現場を離れた大河原さんだったが、のちに特殊詐欺であったことを警察から聞き、ほっと胸をなでおろした。
感謝状を手に「自分は大したことをしていないと思うが、特殊詐欺撲滅の1つに微力ながら協力できたんだとしたらうれしく思います」と大河原さん。「無料でもらえるものはないと気づいてほしい。こんなことはないほうがいいとは思うが、結果的に止めることができて本当によかったです」と、笑顔を見せた。