公開日: 2025年9月9日 - 最終更新日: 2025年9月11日

【医療特集】市川市を「健康寿命日本一のまち」へ ~幅広い取り組みで幅広い世代に~

行徳新聞
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令和4年の就任以来、田中甲市長が強く推し進めている「健康寿命日本一のまち」。市川市を、市民の誰もが健やかな生涯を送ることができるまちにしようというものだ。市の取り組みについて、健康都市推進課に聞いた。

健康と感じる割合が高い市川市民

市川市では、65歳の人が介護保険の「要介護2」になるまでの平均自立期間(年)を足したものを健康寿命として算出しており、令和3年は男性が82.94歳、女性は86.02歳だった。

市はこの平均自立期間に加え、健康であると感じる市民の割合を定期的に観測・公表。昨年度に実施した市民へのアンケート調査では、88.6%が健康だと感じていると答えた。

担当者は「前年度の調査でも若い世代を中心に市民の皆さまが健康と答えており、概ね高い水準を維持していることが分かります」と話す。

市は生活習慣の改善による疾病予防に重点をおく「健康いちかわ21(第2次)」を平成28年度に策定、今年度が最終年となる。
「計画を見直す時期にもあたり、市民の皆さまによりいっそう健康寿命を意識していただけるように働きかけたいと考えています」

 

フィットネスクラブ5社と連携
スポーツで健康づくり

市は今年5月、健康寿命日本一のまちに向けた取り組みの1つとして、コナミスポーツ株式会社、株式会社THINKフィットネス(ゴールドジム)、セントラルスポーツ株式会社、株式会社ティップネス、野村不動産ライフ&スポーツ株式会社(メガロス)5社と包括連携協定を締結した。健康寿命の延伸はもちろんのこと、市民生活の質の向上も目的に掲げており、連携する分野は健康、子育て、防災の3つが柱となる。

また、10月13日(祝)開催の「スポーツフェスタ」でも連携する。

同フェスタはプロチームを含むトップアスリートによる講習会や体験会、ステージ発表など、年齢・性別問わず誰でもスポーツを楽しむことができるイベント。スポーツ体験・講習会は当日自由に参加できるもののほか、事前に予約が必要な種目もある(詳細・申し込みは市HPから)。

当日は協定締結しているフィットネスクラブのフィットネスエリアを設け、ピックルボールや、子どもやペット同伴可能なヨガなどを行う予定だ。

 

健康のためにより使いやすく・より身近に

市が令和5年から実施している健康ポイント「Aruco」も好評だ。Arucoはスマホのアプリを使って歩数を記録したり、公民館などの市内20カ所の測定機器で体組成や血圧を測定することでポイントが貯まるもので、ポイントはデジタル地域通貨「ICHICO」に交換して市内の加盟店で利用できる。

令和7年には40~70代を中心に、約8000人超の利用があった。今年5月からはウェアラブル端末でもデータ連携・ポイント獲得が可能となり、市はより幅広い年齢層の参加に期待を寄せている。

健康を食の面から応援する「いちランチ」は、市役所での販売に加えて9月16日からは行徳支所でもスタート。塩分控えめ、高たんぱく質、豊富な野菜など、健康に配慮したメニューを提供している。
「健康寿命日本一のまちを目指し、シニアはもちろん、子どもの体力づくりに力を入れ、若い世代にも取り組んでもらえるよう、これからも工夫していきたい。体や食生活、環境、まちのにぎわいづくりなど、幅広い取り組みを、市民や事業者の皆さまと一緒に進めてまいります」

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