公開日: 2025年9月5日

いちかわ文芸年間賞表彰式

行徳新聞
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短歌・俳句・川柳の優秀者を表彰

「広報いちかわ」の文芸欄「いちかわ文芸」に、令和6年度を通して掲載された短歌・俳句・川柳の中から優秀作が選ばれ、8月19日(火)、市役所で年間賞の表彰式が行われた。田中甲市長から受賞者一人ひとりに賞状と記念品が手渡された。
応募作はいずれも日常の喜びや悲しみ、季節の移ろいを詠んだもので、表彰式では作者たちが作品の背景や思いを語った。終戦時に8歳だった鈴木日出子さんは、焼夷弾の爆撃から間一髪で助かった体験を語り、今も8月には語り部として戦争の記憶を伝えていると述べ、受賞句に込めた思いを話した。田中市長は「一句一首に込められた感性は新鮮で、次の世代にも引き継いでいきたい」とあいさつした。
受賞作は次の通り(敬称略)。

■俳句
「あの橋を越えれば故郷鰯雲」杉原かほる
「語り部も指折るほどに終戦日」鈴木日出子
「着ぶくれて席ゆずり合ふ介護バス」小松富子

■川柳
「喜寿祝い妻はあの日のネックレス」永井芳利
「吉日に繋ぐ夫の手が照れる」藤澤ちよ子

■短歌
「二歳児の両手で苺掴みおり口の中にも溢れる苺」細谷浩一
「宅配の再配達を受け取りて普段より増す労いの言葉」小田中準一

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