竹を通じて森林を考える
8月3日(日)、富岡公民館工芸工作室で、明治大学商学部水野勝之ゼミナール主催の体験会「竹みずてっぽうを作ろう!」が開催された。浦安市と明治大学は、地域活性化や教育、学術、文化などの分野において相互に連携・協力する協定を結んでおり、昨年のけん玉教室に続き2回目の体験会となった。
当日は市内の小学生と保護者8組16人が参加。初めにゼミ生で木育インストラクターでもある小熊俊介さん、木村祥悟さんによる講習が行われた。2人は日本の林業の現状を小学生にも分かりやすいようにていねいに説明。林業の担い手が減り管理の行き届かない森林が増えていると伝え、このイベントをきっかけに木に感心をもってもらい、家具や食器など生活の中で木材を使ってほしいと話した。
今回準備した竹材は、小熊さんの祖母が所有する竹林を手入れ・伐採した際の廃材。まずは竹の節や伐採面をなめらかにするため、やすりがけからスタート。子どもたちは堅い竹に悪戦苦闘しながらも、懸命に手を動かしていた。保護者も一緒にキリで穴をあけたり押し出し棒にスポンジを巻いたりしながら、それぞれの竹水鉄砲が完成。みんなで外に出て、水鉄砲遊びを楽しんだ。
子どもたちは「竹筒に水を吸い上げるのが難しい」(小5男子)、「水を出す穴を3つに増やしたら威力が増した!」(小1男子)など、四苦八苦しながらも真夏の水遊びを満喫。保護者からも「自然の物なので、それぞれ工夫をしないとうまくできないことが分かった」などの声が上がり、「夏休みの自由研究の一つになった」と親子で喜んでいた。