駅利用者に痴漢被害防止を呼びかける
痴漢被害防止キャンペーンの一環で、市川警察署(小林淳一署長)とJR本八幡駅(内野寛子駅長)が連携し6月3日(火)、同駅の利用者にチラシなどを配り、痴漢や盗撮被害に注意を呼びかける活動を行った。
活動に先立ち小林署長から内野駅長に一日警察署長が委嘱された。チラシ配りは学校帰りの小中高生らも多い午後3時半から、同駅コンコースで行われた。
警察の制服、制帽に身を包んだ内野駅長は、集まったボランティア約50人を前に「痴漢、盗撮は被害者の心も体も傷つける、許せない犯罪です。被害防止を呼びかけましょう」と号令し、チラシ配りを開始した。同時に、危険を知らせるためのホイッスルも配布された。
例年6月は、夏に向けてわいせつ事案が増加するため痴漢対策強化月間となっている。電車内および駅からの帰宅途中に犯行が行われやすいという。
チラシでは、もし電車内で痴漢被害に遭ったら、勇気を出して声を出す、スマートフォンに「たすけて」と文字を表示するなどして周囲に助けを求めてほしいと伝えている。また、痴漢を目撃したら、被害者に「大丈夫ですか」「警察を呼びましょう」など声をかけ、駅員に知らせたり、110番するようにと呼びかけている。
この日は、ボランティアとして和洋女子大学、千葉商科大学、環太平洋大学の学生らも参加。用意した700組のチラシ類はすべて配布を完了した。
内野駅長は「犯罪をなくすことはもちろん、被害者に寄り添えるようこれからも駅一丸となって努めていきたい」と話した。