公開日: 2025年6月16日

行徳鳥獣保護区で開催「トビハゼの日」に行ってみた【行徳】

baychibainfo
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6月14日(土)、福栄にある行徳鳥獣保護区でNPO行徳自然ほごくらぶが主催する自然観察イベント 「トビハゼの日」が開催された。
普段は非公開とされているエリアが一部開放され、堤防や導流堤から干潟で生息するトビハゼやカニたちの様子を大勢の人が観察した。

 

福栄から遊歩道に入って、河津桜の並木が終わった所(白鷺公園の向かい側付近)に、左に入る道がある。いつもは閉じられている扉がこの日だけ開かれた。

 

入口にはトビハゼをモチーフにした手作りの顔ハメフォトパネルも用意されていた。

 

普段は入れない堤防付近。1960年代までこの堤防から先が海だった。
いつも「あいねすと(市川市行徳野鳥観察舎)」から見える広い水辺の水は海水で、水門で東京湾と繋がっている。そのため潮の満ち引きがあるのだ。

 

イベント開始直後は潮が引いていなかったそうだが、昼前には泥干潟が現れ、たくさんのトビハゼが動いているのが見えるように。胸ビレを使ってピョコピョコ歩いたり、コロンと寝転がったり、トビハゼのユーモラスな動きが愛らしい。潜望鏡のような目を持つヤマトオサガニもいる。
望遠カメラを構える人や親子連れなど、みなトビハゼに夢中に。

 

泳ぐのが苦手な魚・トビハゼは、実は絶滅が危ぶまれる生き物。温かい地域に生息する生き物で、実はこの行徳保護区の干潟や江戸川放水路付近が国内の生息地の最北限だそうだ。

 

いつも遊歩道から見える導流堤の上も歩けた。双眼鏡の貸出もあり、干潟の様子をさらにじっくり観察。

 

少し視点が変わるだけで、いつもの風景が新鮮に見える。

 

するとむこうから、タヌキがやってきた。いつもより人出があるので、少し警戒した様子。ほどなく草むらに隠れてしまった。
このあたりには、ハクビシンやアライグマも夜に徘徊しているらしい。

 

あいねすと横の緑地では、三番瀬の海苔やホンビノス貝の販売、キッチンカーも登場。
また、鳥をモチーフにしたオリジナルグッズの販売や、石粉粘土でできたトビハゼマスコットの色塗りワークショップもあり、参加者が熱心に色を塗っていた。

 

主催者blogによると、今回は延べ450名ほどが入場したという。

NPO行徳自然ほごくらぶでは、毎週日曜に「定例観察会」、夕方の保護区を巡る「夕暮れ観察会」、毎月第1木曜は「平日観察会」など、定期的に自然観察イベントを開催している。
詳細は公式サイトへ。

 

イベント主催

NPO行徳自然ほごくらぶ
公式サイト https://gyotokubird.wixsite.com/npofgbo

行徳鳥獣保護区
福栄4-22-11

 

 

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