専門学校生が作画を担当
江戸川区の「障害のある人が自分らしく暮らせるまち条例」の基本理念を、漫画を通じてわかりやすく多くの人に伝え、障害のある人への理解を深めようと、区と専門学校の学生が官学連携で啓発漫画を作成。江戸川区ホームページで公開されている。
江戸川区は「ともに生きるまちを目指す条例(2021年7月施行)」の障害のある人に関する個別条例として、「障害のある人が自分らしく暮らせるまち条例」(以下「本条例」)を施行(2023年11月)。
障害の有無によって分け隔てられることなく、誰もが安心して自分らしく暮らせるまちの実現を目指している。
登場するのはカラフルな恐竜たち
今回、啓発漫画の作画に取り組んだのは、西葛西にある東京コミュニケーションアート専門学校のクリエーティブデザイン学科マンガ専攻の学生たち。
区が提示したストーリーを基に、昨年7月から9月までに合計 10点のデザインが提案された。その後、審査を経て、久松将太さんと、金優花さんが協力して漫画を作成することに決まった。
本作品の登場人物はカラフルなかわいらしい恐竜たち。「だれもが大切な人間として認められること」や「障害を理由に差別されないこと」などの本条例の基本理念が、例を用いてわかりやすく描かれている。
条例が漫画で学べる区ホームページで公開中
啓発漫画は、区ホームページの本条例サイトで閲覧できる。
また、(一社)東京都トラック協会江戸川支部の寄付により、カラー版冊子も900冊制作された。今後、区立小・中学校をはじめ図書館やコミュニティ会館などの施設に配布予定。
福祉部障害者福祉課の上坂かおり課長は、「親しみやすい漫画という媒体を通じて、多くの皆さんに条例の基本理念の理解が進み、障害のある人が自分らしく暮らせるまちの実現につながればうれしい」と話す。
本条例サイトはこちら