公開日: 2024年11月11日

自分の力で運営する 子どもたちのまち「ミニいちかわ」開催

行徳新聞
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特定非営利活動法人市川子ども文化ステーションが主催する「ミニいちかわ2024」が、10月12日(土)、13日(日)、2日にわたって駅前公園で開催された。テーマは「HAPPY~最高に楽しいミニいちにしよう!~」。

2003年から始まり、今年で22回目を迎えたこのイベントは、小学生~18歳が対象。子どもが自分で考え、自分で決めたことを大事にするため、スタッフ以外の大人は入場禁止となっている。
今年のまちには、公共11、工房15、食べ物11、合計37の職業が。ミニいちかわの市民になった子どもたちはその中から好きな仕事を選んで働いて通貨「メティ」をもらう。その「メティ」を使って、好きなものを食べたり、買い物をしたり、自由に楽しむ。
市長、副市長、各店の店長ほか、主要なスタッフは6月に募集した子どもボランティアが担う。小学4年生から高校生の総勢55人が、この日のために何度も会議を開き、話し合いを重ね、準備をしてきた。
市長を務めた児童は「今回市長を経験して市長の大変さが分かった。この経験を生かして、来年は副市長として市長を支えたい」とすでに次回に向けての意気込みを語る。副市長の児童は「市民として参加したときに、市長や副市長の仕事がカッコいいな、やってみたいな、と思った。企画を考えたりリハーサルをしたり、思ったより大変なことがたくさんあったけど、すごく楽しい」と笑顔を見せた。
同団体の勝部さんは、「2020年はコロナがあって、開催するか否か何度も何度も話し合いました」と振り返る。「賛否ある中、それでもやはり『いかなる状況にあっても子どもの遊びを止めてはいけない』という考えの下、対策と制限を設けながら開催しました」
さらに、「子どもたちには、地域の人に見守られながら、できるだけ多くの人と関わっていろいろなことを考え経験してほしい。リスクを考え過ぎて躊躇ばかりしてしまう人生にはしてほしくない。そして、子どもに対して寛容な地域社会をもっと広げていきたい」と話した。

参加した子どもたちの声

  • 輪投げブースで80分働いてメティをたくさん貯めて、スライムやいろんなものを買えてうれしかった(小2男子)
  • 職安の仕事で各ブースから職業カードを回収するために走り回ったのが大変だったけど楽しかった(小5男子)
  • レンタル文具の仕事で絵を描いたのが楽しかった(小5男子)
  • 朝の会場設営は力仕事で、本当に大変だったけど、小学生のすごく楽しそうな姿が印象的だった(中3男子ボランティア)

 

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