『Arc』
ケン・リュウ/著 古沢 嘉通/訳(早川書房)
紹介してくれたのは…
浦安市立中央図書館 小林さん
〈おすすめコメント〉
SF的な趣向を凝らしつつも普遍的な人間ドラマを描くのを得意とする、ケン・リュウの短編集。アメリカ社会に馴染めない中国移民の母の弱さと内なる強さを折り紙の動物で表現し、英語圏の名だたるSF・ファンタジー文学賞の三冠に輝いた「紙の動物園」、医学研究の末に不死の体を得た女性の悲哀を描く「Arc」など、切なく物悲しい余韻を残す作品を多く収録しています。
文化の衝突、親子や家族の絆、失われた故郷への思い、アイデンティティの確立などのテーマ性は、中国で生まれて11歳でアメリカに移住、ソフトウェアエンジニアや弁護士を経て作家となったという彼の多様な生い立ちに深く影響されており、SFという枠を超え、作品に奥行きを与えています。










