未来へつなぐ文化の灯
市川市の文化芸術活動を支えてきた公益財団法人市川市文化振興財団(土橋靖子理事長)が、設立40周年を迎え、11月11日(火)に市川市文化会館小ホールで記念式典を開いた。
式典では、土橋理事長が「昭和60年に文化会館管理のためにスタートし、以来公演や展覧会、コンクールなど多彩な文化事業を展開してきました。これからも多くの市民が芸術に触れ、喜びと感動を届ける事業を続けたい」とあいさつ。
続いて、田中甲市長は「市川市の文化度の高さは、市民1人ひとりと文化振興財団の尽力にある。今後は人口50万人都市を見据え、文化芸術を市の中心にしたい。市民と行政、財団が力を合わせ、文化の輪をさらに広げたい」と抱負を語った。
来賓の紹介後のゲスト演奏では、今年度全日本合唱コンクール千葉県代表となった国府台女子学院小学部合唱部が「あおい天使」と「せかいのふしぎ」を披露。美しいハーモニーに会場から温かい拍手が送られた。
さらに、市川市出身でミュージカル俳優として活躍する海宝直人さんがゲストとして登場。地元への思いを語りながら、透明感あふれる歌声で名曲を披露し、観客を魅了した。
同財団は1985年に設立。市川市文化会館、行徳文化ホールI&I、芳澤ガーデンギャラリー、木内ギャラリーの施設運営や、音楽・舞台芸術の普及、市民参加型の文化事業を通じ、市の文化振興に寄与してきた。今回の節目を機に、さらなる地域文化の発展が期待される。
