公開日: 2025年11月17日

<ご近所さんの生活 第54話 武井 怜>エッセイ漫画 【毎週更新】

baychibainfo
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市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。

 

【第54話】
おっかと、あひるの笛の話

私はこの前、おっかと、毎年10月19日と20日に、日本橋のあたりで開催される、べったら市に行ってきました。

おっかは前に、日本橋のあたりで働いていたので、そのときから、職場のお友達と、べったら市に行っていました。べったら市は、べったら漬けのお店がたくさん並んで、べったら漬けを売っています。べったら漬けは、とってもおいしいです。私は、大根の皮がついているべったら漬けが、特に好きです。べったら漬けは、おならのにおいがします。おっかは、友達とべったら市に行ったときの帰りに、友達が、先にお家のある駅に着いて、電車を降りてしまったので、おっかはそこから、電車の中で1人、おならくさい人になった経験があります。今年のべったら市の帰り道は、家まで私が一緒だと思ったら、私も、べったら市のあとに、用事ができました。だから、またおっかは、帰り道、電車の中でひとり、おならくさい人になってしまいました。おっかは、帰りの電車の中で、隣の人がチラチラ見ていた、と言っていました。

べったら市には、べったら漬けじゃない屋台も、たくさん並んでいました。いか焼きの数が目立ちました。ベビーカステラは、よく行列を作っていました。

大人もこどもも、たくさんいました。途中ですれ違った、小学生くらいのこどもたちが、あひるの口の形をした笛を鳴らしながら歩いていました。私はおっかに、あれがほしい、と言いました。そうしたら、おっかは、あひるの口の形をした笛を鳴らしている子の肩をたたいて、そのあひるの笛、どこで買ったの?と聞きました。私は、少し驚きました。それと、そこまでしてほしくないな、と思いました。数日経ってから、おっかは、あのあひるの笛、欲しかったよね、と言いました。私は、おっかは、あひるの笛が、そんなにほしかったんだな、と思いました。12月に、おっかの誕生日がきます。

 

<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
前のお話はこちら

 

武井 怜

1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。

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