公開日: 2025年9月26日

市川市で「児童議会」開催

行徳新聞
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小学生が市長に質問、市政への関心高く

8月24日(日)に、「児童議会」が開かれ、市内の小学校から代表児童42人が市役所に集まり、学校生活や地域の課題などについて質問した。

議員席の児童から時にするどい質問も

児童議会は実際に市議会で使用されている議場で行われた。児童は議員席に座って挙手発言するなど、本格的な雰囲気。答弁席には田中甲市長や担当職員らが並び、記者席では大久保たかし市川市議会議長、傍聴席では多くの保護者らが熱心に耳を傾けた。
この催しは、子どもたちが市政に触れ、まちづくりへの理解を深めることを目的とした行事で、昨年に続き今年も活発な意見交換が行われた。市長や職員は児童からの42の質問に一つひとつていねいに、具体的な施策も交えてわかりやすく答弁した。
「皆さんからのさまざまな質問や意見は市政を進める上で大変貴重なヒントになります」と田中市長。
質問内容は、「夏の暑さ対策にドーム球場を作ってほしい」「災害や津波の避難方法」「市川市の将来の街づくり」など多岐にわたる。大人顔負けの鋭いものや具体的な提案もあり、議場は和やかながらも真剣な空気に包まれていた。
真間川の桜について質問した安達燈さん(小6)は「真間川沿いの桜は老木が多い。次世代に桜並木を残すため市はどのような対策をしているのか。市民の募金を活用しては」と投げかけた。担当者は樹木医による診断や保存活動を行っていると説明。終了後、安達さんは「とても話しやすかったし、真剣に答えていただきうれしかった。今日の体験を下の学年の子たちにも伝えたい」と笑顔を見せた。

未来の市川市をつくる小さな議員たち

市では令和5年から児童議会を続けており、「まちのことは自分たちのこと」と実感できる体験を提供している。約2時間の議会を終えた子どもたちは、達成感に満ちた表情で議場を後にした。未来の市川市をつくる小さな議員たちの真剣なまなざしが、市政への関心の高さを示していた。


写真提供 市川市

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