公開日: 2025年9月17日

敬老の日に笑顔の写真撮影会開催【江戸川区】

baychibainfo
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敬老の日の9月15日(月)、「全国一斉敬老の日撮影会 大人日和」が行われ、一之江にある介護付き老人ホーム「申孝園ロータスヴィラ」でも施設の利用者たちが撮影を体験した。

 

「大人日和」は全国の「イェイ!写心カメラマン」が撮影する、シニア世代向け写真撮影会。自然な笑顔を引き出すことを得意とする。

「イェイ!写心」とは、写真家・橘田龍馬さんが提唱する、明るくナチュラルな笑顔の新たな遺影スタイル。橘田さんが主宰する「イェイ!写心アカデミー」で学んだ弟子たちが、撮影会を通じて全国に広めている。

今回の撮影会は敬老の日に合わせ全国33カ所で一斉に開催され、「申孝園ロータスヴィラ」はその会場のひとつ。ここでは施設の利用者限定で行われた。

 

参加者募集ポスターの夫婦モデルの写真を見て「こんな写真を撮ってみたい」と参加したというご夫婦が会場にやってきた。
椅子に座るやいなや、「お2人が出会ったきっかけは?」と、シニア専門カメラマンの五十嵐たいこさんが膝を折って近くに寄り添い、ゆっくりはっきり通る声で話しかける。

「私たちは幼馴染で、結婚して70年なんです」とこぼすと、周りのスタッフ達が「わあ!素敵!」と手を叩いて祝福した。
最初は緊張で無表情に近かった顔が、みるみる柔和な笑顔になる。あっという間に心を開くトーク術とスタッフの雰囲気。会話しながら自然に生まれた表情を、五十嵐さんはすぐさまファインダーに納めていく。

「顔を見合わせましょうか」と声をかけられた夫婦は、はにかんだ笑顔で見つめ合う。その瞬間、幸せいっぱいな1枚が生まれた。「表情を褒められているうちに、だんだんその気になっていくわ」「1年に一度、毎年撮りたい。来年も元気でいないとね」と話していた。

 

撮影前にヘアメイクができるブースも設置。「雲の上サロン」のちょっちーさんがメイクを担当。

60年前に自分で編んだというセーターを着て撮影会に臨んだ女性に、手早くメイクを施す。服の色に合わせたピンクを基調としたメイクで、パッと華やいだ雰囲気に変身した。

「大人日和」で撮影した写真は、万が一の時の遺影にも使えると評判だ。
カメラマンの五十嵐さんは「笑顔の写真でも、笑い過ぎた表情とすました笑顔があり、ご本人は上品な方を選びがち。でも家族や周りの人は笑い過ぎの表情の方が“普段見慣れているその人の笑顔”なんです。そのことを伝えると、『じゃあ、そっちにします』とおっしゃいます」と話す。

 

同会場では、様々な体験を楽しめるブースも。

江戸川区の「まねきねこ治療院」が、マッサージ・鍼灸体験や、耳つぼジュエリー体験などを無料で実施。撮影を終えた人だけでなく、ふらりと会場を訪れた施設利用者が施術を受けていた。

 

「まねきねこ治療院」治療院の施術だけでなく、自宅訪問鍼灸マッサージもしている。
記者も鈴木洋嗣院長による施術を体験。さっと背中を触っただけで、腰の一番痛い所を突き止める。10分ほど念入りにマッサージをしたあと、シールタイプの鍼を貼ると、痛みがスーっと溶けるように和らいだ。

 

「申孝園ロータスヴィラ」での開催は、イェイ!写心アカデミー生のフォトグラファーで、「まいぷれ江戸川区」編集長でもある畑崎英美さんが掛け合って実現した。
「高齢者の方は写真を撮る機会も少なく、撮られるのが苦手な人も多いですが、まずは撮影の楽しさを感じてもらえたら。この会場では初開催でしたが、今後も是非続けたい。また撮りたいと思っていただけたら嬉しい」と話す。

なお、「まいぷれ江戸川」は江戸川区清掃課とコラボし、11月23日にタワーホール船堀で、子供服の交換会「ばとんたっち」の開催を予定している。

 

■大人日和
公式サイト

■まいぷれ江戸川
webサイト

 

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