市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第42話】
『電子レンジが壊れた話2』
おっかは、お菓子作りが好きです。おっかの作るお菓子は、とってもおいしくて、おっかが、仕事のお休みの日に、今日は、お菓子を作ろうかな、と言うと、私は、とってもうれしくなります。
おっかの作るお菓子は、ほとんどが焼き菓子です。パウンドケーキとか、シフォンケーキとか、チョコレートチップクッキーとかです。私は、おっかの作るお菓子のなかで、上新粉で作る、あずきのケーキが、一番好きだなと思います。あずきのケーキは、おっかが、私が小学生の頃から作ってくれているケーキです。だけど私は、チョコレートチップクッキーも、一番好きだなと思います。だから、そのときの気分で、どのお菓子が一番好きかは変わるかもしれないな、と思います。
前のお話でも書いたように、この前、我が家の、オーブン付きの電子レンジが壊れてしまいました。オーブンは、おっかのお菓子作りには、ほぼ欠かせません。だからおっかは、新しいオーブンを買うまでは、好きなお菓子作りができなくなってしまいました。昨日おっかは、今はお菓子を作れないということが悲しい、みたいなことを言っていました。私は、新しいオーブンが我が家にきたら、おっかは、今ためこんでいる、「お菓子を作りたいよ!」という気持ちが爆発して、パウンドケーキを作って、シフォンケーキを作って、チョコレートチップクッキーを焼いて…と、すさまじい勢いで、お菓子作りをするんじゃないかな、と思います。私は、「おっかのお菓子祭り」に参加することを、とっても楽しみにしています。それと、さっき書いた、あずきのケーキは、オーブンでなく、蒸し器でも作れると、おっかが言っていました。だから、おっかはこの前、あずきのケーキを作ってくれるようなことを言っていました。そして、材料もそろえてくれました。だけど、それから何週間か経っても、作ってくれていないなと思いました。そして、それからさらに、何週間か経ったこの前、おっかは、あずきのケーキを作ってくれました。私は、蒸し器で作った、あずきのケーキもおいしいな、と思いました。だけど、蒸し器で作ったあずきのケーキには、ひげがありませんでした。ひげというのは、パウンドケーキとかを焼くときにできる、ケーキの周りの、茶色い部分です。あれは、オーブンで焼くときに、表面が焦げてできるのだと、おっかが言っていたような気がします。私は、パウンドケーキのひげの部分が、ないよりは、ある方が好きなんだなと、ひげのないパウンドケーキを食べて、知りました。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
前のお話はこちら
武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。