市川市で暮らす、パパ(父)と、おっか(母)と、ごはちゃん(猫)と、私(武井怜)の日常の、漫画と文章です。
ちょっと気になる「ご近所さんの生活」を、我が家のでよかったら、見てもらえたら嬉しいなと思います。
【第39話】
『電話のしくみの話』
この前の朝、突然、知らない電話番号から、電話がかかってきました。私は、知らない電話番号からかかってきた電話には、でません。いつも、その電話が切れるのを待って、その電話が切れてから、かかってきた電話番号を、インターネットで検索して、どこの電話番号なのかを調べます。その日も私は、いつものように、電話が切れてから、インターネットで、その電話番号を入力して、検索しました。そうしたら、なんだか、その電話番号は、電話を受けた側に、通話料がかかるようになっている電話番号だよ、と書いてありました。結局、それは、ちょっと違う意味だったのですが、意味を勘違いしたままの私は、それを読んで、じゃあ私が、今かかってきていた電話に出ていたら、その通話料が、私の方に請求されるところだったのか、と、こわいなと思った……わけではなく、私は、電話の通話料って、普通は、電話を受けた側には、かからないんだっけ?と思いました。私は最近、全然電話を使っていないから、電話のルールが、どういうふうになっていたか忘れたのかなと思いました。そのあと私は、我が家に、家の電話機があった頃に、おっかが通話中に、相手に時々、「(かけてきて)もらった電話、長くしてごめんなさい」と言っていたな、と思いました。私は、それは、通話料が、電話をかけた側にかかるということだなと思いました。もしそうじゃなくて、電話を受けた側に、通話料がかかるのだとしたら、このときのおっかは、けっこう嫌味なことを言っていることになるなと思います。
だけど、もし、電話のルールが、電話を受けた側に通話料がかかることになっていたら、ものすごく、電話をかけづらい世の中になっていただろうなと思います。あと、通話料がかかることが嫌だから、電話に出ない人ばっかりになっていただろうなと思います。それで、伝書鳩が大活躍して、ごほうびのお豆の会社が、とても儲かっていただろうなと思います。
<ご近所さんの生活>エッセイ漫画
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武井 怜
1988年生まれ。現在、両親と猫と千葉県市川市在住。動物、お笑い、海外のコメディ、甘いもの、お相撲などが好き。コミックエッセイ『気にしすぎガール~この世のあらゆる物事に気を遣いすぎる女の日常~』(KADOKAWA)発売中。