東浜幼稚園児が交通安全を願って
7月2日(水)、行徳警察署の玄関にかわいい七夕飾りがお目見えした。これは、私立東浜幼稚園(小野麻衣子園長)の園児たちが心を込めて作って贈ったもの。
七夕を前に、年長児8人が同署を訪れ、色とりどりの折り紙や願いごとが書かれた短冊を結びつけた大きな七夕飾りを贈呈した。相川隆一署長は「皆さんが書いた願いを読みました。その願いが叶うよう、私たちもがんばります。すてきな笹飾りをありがとう」と感謝の言葉を述べた。
短冊の1つには、「いつまでもへいわなまちでいますように」としっかりとした文字で書かれており、子どもたちの地域の安全を願う気持ちが伝わってくる。折り紙飾りは、園児たちが1人ひとり願いを込めて、ていねいに作ったという。
「交番への七夕飾りの贈呈は昭和59年から続いている行事です。毎年、笹を届けてくれる農家さんもいて、園児たちはとても楽しみにしています」と同園の川崎善明会長は話す。園児の1人は「僕は大人になったら警察官になりたいんだ」と将来の夢を語った。
贈呈式のあとは、同署のオリジナルキャラクター「みこしば君」とともに、不審者に対する合言葉を学ぶ。園児たちは元気よく「ついていかない!」「おおごえを出す!」と声を合わせ、防犯の大切さを楽しみながら学んでいた。また、特別に白バイや移動交番車の乗車体験も行われ、実際に運転席に座ってうれしそうだった。
「パトカーをこんなに近くで見たのは初めて。ちょっとドキドキした」「おまわりさんがかっこよかった」と園児たちは目を輝かせていた。
相川署長は「このような交流を通じて、子どもたちが安心して暮らせる地域社会を共に作っていきたい」と笑顔で話した。
※移動交番車とは、事件や事故の多い地域や交番が遠い地域等を中心に、移動して交番を開設するもの。各種届出の受理や巡回パトロール、地域の実情に沿った情報発信や犯罪抑止活動を展開している。千葉県警察では平成22年から配備を進め、現在県下全署で60台が活動。行徳警察署も1台保有している。