6月19日(木)、「令和7年度市川警察官友の会総会」が開催され、その席で、電話de詐欺の犯人逮捕に協力した市民に感謝状が授与された。
市川警察官友の会は平成28年に「電話de詐欺撲滅宣言」を行ってから、元気!市川会と連携して、啓発ポスターの掲示、市川駅前の文字・音声啓発放送など、犯人逮捕率向上に取り組んできた。そして犯人逮捕に結びついた協力者には市川警察署長名で感謝状と副賞5万円を贈っている。
今回、感謝状と副賞を受け取ったのは86歳女性。女性は某病院関係者を名乗る人物からの電話を受けた。途中から息子を名乗る男が電話口に出て『お金を取られたから現金が必要』と言う。あわてた女性は京葉銀行に向かい、ATMを操作。そこを不審に思った同行職員が声を掛けた。警察に相談し、そして、女性は「騙されたふり作戦」への協力を決めたという。
現金を渡す場所の付近に警察官4人が待機。男が受け取りに現れ、警察が用意した紙袋を受け取ると同時にその場で現行犯逮捕された。
総会で感謝状と副賞を手にした女性は「冥途の土産になりました」と会場を和ませ、「今思えば、不信な点ばかりなのですが、たたみ掛けるような電話で、すっかりあわててしまいました。協力できて本当によかった」と振り返った。
元気!市川会の田平和精代表は「これからも、市民の皆さんの防犯意識の啓発、犯罪抑止に貢献していきたい」と話す。
市川市では官民あげて、電話de詐欺撲滅活動に取り組んでいる。「これはおかしいぞ」と思ったら、すぐに110番へ連絡して、警察官のアドバイスを求めてほしい。