公開日: 2025年6月6日

【 四季の養生】体内の余分な水分を排出し、水の巡りを良くする「豆」

いちかわ新聞
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「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。

今月の食物 豆

6月はしとしと雨が降り続きます。湿度が上がると、体内の水分の巡りや排泄が悪くなり、水が体に溜まってしまう、これを「水毒」と言い、浮腫や重だるい、頭が重い、食欲不振、関節が痛いなどさまざまな体調不良を起こします。水の巡りをサポートする食材を食べて、健やかに過ごしましょう。
豆類、瓜類、海藻類を多く取り入れてください。これらには、体内の余分な水分を排出し、水の巡りを良くする働きがあるとされています。今回は豆類を使ったご飯を紹介します。

お豆のご飯

■材料

  • 白米または玄米2合
  • 豆類約120g(えんどう豆、黒大豆、ひよこ豆、大豆など)
  • はと麦茶約500㏄

■作り方

米をとぎ、豆類も一緒に炊飯器に入れ、水の代わりに、はと麦茶を入れて炊く。

■豆等の効能

  • えんどう豆 疲労回復、利尿効果、浮腫防止
  • 黒大豆 疲労回復、貧血予防
  • ひよこ豆 便通改善、貧血予防
  • 大豆 消化不良改善、疲労回復、更年期障害症状の改善
  • はと麦茶 イボ取り、尿の排出を促す

浮腫予防には、閉じている毛穴を開き汗が出やすくすることも大切です。毛穴が閉じたままだと、肌トラブルに限らず、熱が内側に籠り、動悸息切れや夏バテの原因になります。湯船に浸かり汗をかくのもよいでしょう。
レシピの豆に限らずお好みの豆でアレンジしてみてください。

桑原祐美(くわばらひろみ)
国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。

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