「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
今月の食物 豆
6月はしとしと雨が降り続きます。湿度が上がると、体内の水分の巡りや排泄が悪くなり、水が体に溜まってしまう、これを「水毒」と言い、浮腫や重だるい、頭が重い、食欲不振、関節が痛いなどさまざまな体調不良を起こします。水の巡りをサポートする食材を食べて、健やかに過ごしましょう。
豆類、瓜類、海藻類を多く取り入れてください。これらには、体内の余分な水分を排出し、水の巡りを良くする働きがあるとされています。今回は豆類を使ったご飯を紹介します。
お豆のご飯
■材料
- 白米または玄米2合
- 豆類約120g(えんどう豆、黒大豆、ひよこ豆、大豆など)
- はと麦茶約500㏄
■作り方
米をとぎ、豆類も一緒に炊飯器に入れ、水の代わりに、はと麦茶を入れて炊く。
■豆等の効能
- えんどう豆 疲労回復、利尿効果、浮腫防止
- 黒大豆 疲労回復、貧血予防
- ひよこ豆 便通改善、貧血予防
- 大豆 消化不良改善、疲労回復、更年期障害症状の改善
- はと麦茶 イボ取り、尿の排出を促す
浮腫予防には、閉じている毛穴を開き汗が出やすくすることも大切です。毛穴が閉じたままだと、肌トラブルに限らず、熱が内側に籠り、動悸息切れや夏バテの原因になります。湯船に浸かり汗をかくのもよいでしょう。
レシピの豆に限らずお好みの豆でアレンジしてみてください。
桑原祐美(くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。 |